Monday, December 27, 2010

National Geographic: Inside North Korea by Lisa Ling

Winter Breakに入り、ひたすらのんびり中。合わせて、Netflixとケーブルで映画三昧の毎日。

そんな中見つけた一本。北朝鮮をカバーしたドキュメンタリー・National Geographic: Inside North Korea。


50分と短いものの、とってもIntense。














ドキュメンタリーはLisa Lingという中国系アメリカ人ジャーナリストによってカバーされるのだけど、撮影中、平気で北朝鮮側のガイドにバンバン質問をしちゃうのでこっちがヒヤヒヤ。

例えば、ある家族を訪れて、「金正日がどれほどあなたたちにとって偉大なのー?」(日本語にしたらこんな感覚)とか、「金正日が間違っているとか思わないのー?」って聞いちゃったかと思ったら、金正日様の絵や写真を撮ろうとして、金様が必ず全体にフレームに入らなければならないんだとガイドに注意され、「えーなんで、どうしてー?」とへっちゃら。

ジャーナリストだし、質問する立場にあっても、彼女アメリカ人だから、わからないから聞いちゃおうみたいな感覚?

あ、ちなみに彼女の妹は、2009年8月に北朝鮮で拘束されて、ビル・クリントンが迎えに行って助けられた、Laura Ling。

内容も、北朝鮮の現実をさらけ出している。

かなり多くをカバーしたなぁって感じ。

まず、当たり前の北朝鮮の撮影規制からはじまり、38度線の北と韓国の境目の張り詰めた風景、脱北者のインタビューなど。

目的はお医者さんが白内障の治療をするために北朝鮮を訪問するのに同伴しているんだけど、

貧困が原因で、若い人や子供までもが栄養不足や医療技術の低さにより、双方の視力を失ってしまうというのが現実。

赤ちゃんの映像が流れるけれど、栄養不足でただベッドで寝かされている状態。

一方、金正日はというと、豪華な暮らしの毎日で、コニャックが大好物で車も何十台も所有という暮らしぶり。

さらに、北朝鮮の家族の住まいをご案内しましょうという政府が手配してくれてお宅を訪問。
ありえないくらいに、やらせ。

後半、術後に患者さんが病院に訪れるシーンは北朝鮮のプロパガンダ・マインドコントロールの実例を目の当たり。
バンドエイドがはずされ、視力が回復。
連れ添ってくれたお父さんの顔が見えたと、感動するまでは理解できるのだけれど、次に駆け寄るのが病院に飾ってある金正日の絵。

「将軍様、ありがとうございます!!!」(って、いうか先生にじゃないんですか????)

すると病院中にいる患者さんが「ありがとうございます」って一気に御礼と万歳・・・いやぁ、あんな光景は、みたことない。。。

国やコミュニティなどで執り行われているBeliefやそれに伴う行為・儀式はCulture・Customの一部とされているのだけれど、これは北朝鮮文化??金様を信じる文化?

そういえば、大分昔に拉致被害者の曽我ひとみさんのだんなさん・ジェンキンスさんが書いた、「告白」(チャールズ・ジェンキンズ著)でも、上のような光景がかかれてたなぁ。










北朝鮮という大きな国家のコントロールの元で人生を送る以外チョイスがなく、恐怖と怯えて暮らさなければならない、暮らしを余儀なくされるのって、どうなんだろう。

自分ができることって何があるのかなぁと思ってしまった。